極端に苦手なもの

 ほとんどのことを器用になんでもできるという人もいる一方で、いくつかのことが極端に苦手で出来ない、という人もいると思う。

 

器用・不器用の背景はよくわからないし、それによって生じる心理的葛藤まで含めると本当に人それぞれだよなぁと思います。

 

私が極端に苦手なことは「お金・数字に関すること全般」。

 

苦手に気づいたのは小3くらいだったと思います。

計算ドリルがとにかく嫌いで、算数の教科書は落書きだらけ。

それでもテストで悪くない点をとれる程度には算数の勉強も頑張っていたけれど、中学生になり完全に挫折。数学の授業は自分にとってはラテン語の授業を聞いているかの様な時間でした。

 

年に一度のお年玉を、いただいた金額を数え合わせる作業は好きだったけれど、いくら使ったのかを把握しない子供で、使い切ったら終わり、という丼勘定。

アルバイトができる年齢になってもそれは変わらず、今週は何時間働くのでいくら稼げる・・・という計算はするものの、出費は一切計算せずそのひぐらしでした。

就職し、毎月ほぼお同じ金額が振り込まれるということに安心し、給与明細を開くことはなくそのままゴミ箱へ。現金を下ろす時に残額が少ないと焦り、次の給料日までドキドキしながら暮らしました。

 

「あー、もっと稼げる仕事につきたい」

と考え転職してからは、激務で遊べる時間が少なくなり、毎日そこそこのランチを食べて、月に数回飲みに行きタクシーに乗って、家賃と光熱費、少々の食費を合わせても贅沢しすぎなければ給料に収まる様になりました。

 

毎月の収入が十分にあるってなんて贅沢なことなんでしょう。

 

 

節約とか、倹約とかではなく、「稼げば良いじゃん!」というモードのまま、専業主婦になり、お金との付き合い方がわからぬまま10年が過ぎました。

 

働くと、使ってしまう。

家にいても、不満が溜まり、時折贅沢をしてしまう。(身の丈を大きく超えた使い方はしないため、さほど問題にはならず生きてこられましたが)

 

で、実際いくら使ったのか。その金額と内容は妥当なのかを見直すこともできません。

40過ぎて、小学生の頃から何も成長していない自分に呆れます。

 

夫も呆れていますがそれを言っても変わらないので、黙ってくれています。

(言ったところで喧嘩にしかならない)

 

物凄い大富豪でも、めちゃめちゃなお金の使い方をして借金を抱えてしまう人がいますが、私と同じで、お金のことが極端に苦手なのかもしれないぁと思います。

 

 

大人とか、子供とか、あんまり関係ないのかも。